こんにちは、みやです。
本日はこちらのオファーについて調べていこうと思います。
ポストに郵便物ではなく1万円が毎日届く等すごいシステムですね。
ポストといってもお家にあるポストではなく、口座に届くようですね。
どういったシステムなのか詳しく調べてみようと思います。
販売元詳細
・商品名 POSTO(ポスト)
・販売会社 明記無し
・販売者 阿部剛
・住所 明記無し
・電話番号 明記無し
・URL https://millionaire-road-0.com/auto-posto
POSTO(ポスト)とは
動画を見てみたところ、
「通貨」「スイス」「アービトラージ」というワードが出てきましたので
FXのアービトラージを使ったトレードシステムですね。
通貨は、スイスですのでフランですね。
アービトラージというのは聞きなれない方もいるかもしれませんが
価格差を利用して鞘を取っていく手法です。
FXの場合は、スワップの価格差を利用して利益を取っていきます。
スワップの高い取引所からは買いでエントリーし
スワップの低い取引所からは売りでエントリーします。
これを同時に行う(両建てのようなもの)ことで、通貨の価格の変動による損益が0になります。
スワップとは、その通貨を持っている事で発生する金利のようなもので
1日単位で金利が発生します。
同じ通貨の場合、売りか買いの一方がプラス、一方がマイナスになりますので
例えば、
スワップの高い方の取引所で通貨を買うと1日100円の金利
スワップの低い方の取引所で通貨を売ると1日-99円の金利
だった場合、差額分の1円が毎日利益として残っていくわけですね。
通貨の価格変動による損益は両建てしている関係でありませんので
ほぼノーリスクで、毎日毎日お金が入ってきます。
そうなってくると、このオファー自体に問題はなさそうに思えますが
アービトラージ自体にいくつか問題があります。
それを詳しく説明していこうと思います。
POSTO(ポスト)の問題点
証拠金がかなり必要になってくる
アービトラージの一番の問題点はここになります。
スイスフランのスワップ鞘取りを日本の取引所(レバレッジ20倍)で調べてみました。
あくまでこれは2019年12月20日現在のスワップでの計算になりますが
投資金100万円で得られるアービトラージの利益は1日120円でした。
セールスレターでは毎日1万円が利益として得られると書いてありますので
そうなると、投資金が8333万円必要になります。
証拠金と書かず投資金と言書いたのは、
8333万円の半分で買いポジション、もう半分で売りポジションを保有するためです。
これはあくまでレバレッジ20倍での計算になりますので
海外の取引所を使えばレバレッジ規制がありませんので
もう少し少ない投資金でも可能ではありますが、
レバレッジ200倍でも833万円必要ですからね・・・。
1日1万円の利益をえるために相当の投資金が必要なことに変わりはありませんね。
レバレッジをかけると、価格変動に耐えられない
スワップのアービトラージの場合、ポジションは保有し続けます。
普通の両建てとは違い、別々の取引所でポジションを持ちますので
一方では含み益が出ている反面、もう一方では含み損を抱えている状態になります。
上の問題点でも挙げましたが、レバレッジ20倍では投資資金を8000万円以上用意しないと
1日1万円利益を得ることはできませんので、
海外の高レバレッジの取引所を使ってポジションを持つ以外方法がありません。
決済する時は必ずスプレット(手数料)がかかってきますので
毎回決済してしまうと、スプレットだけでものすごい損失になります。
投資金額が大きい分、スプレットによる損失はバカになりません。
スプレットは、売ろうが買おうが必ず発生します。
売りと買いのポジションを持っていますので、2倍のスプレットがかかってくるわけですね。
そうなると、ポジションを決済せずずっと保有し続けるしかありません。
ただその場合、含み損を抱えている方のポジションが
価格の変動に耐えられず、強制ロスカットになる可能性が高いです。
高レバレッジで行っていれば、すぐ強制ロスカットになります。
強制ロスカットのタイミングで、含み益がある方のポジションも決済すれば
理論上は±0ですが、1日中ずっと保有しているポジションを監視することは出来ませんよね。
そうなると、どこかで大きな損失を被る恐れがあります。
レバレッジ1倍でやれば、そういった心配は一切無くなるのですが
その場合数億単位のお金が必要になりますので、無理ですね・・・。
スイスフランは危険
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが2015年1月15日に
EUR/CHF(ユーロ/スイスフラン)が一瞬で400pips近く下落しました。
ここで一番問題だったのが、チャート画面が固まってしまったことです。
例えば1ドル100円で買ったとして99円に損切を設定していれば
普通なら99円で損切されます。
ですがフランショックの時は、チャート画面が固まり
動き出した時1ドル50円からスタートしてその時に損切されてしまった感じです。
レバレッジを低く設定していたのでしたら、投資資金が減るだけで済みますが
レバレッジを高く設定していた場合、
減るだけならまだしもマイナスになってしまいます。
日本の場合、証拠金以上のマイナスになった場合
追加証拠金を取引所に払わなければなりません。
人によっては、数千万の借金になった人もいますので長期保有はかなり危険です。
海外の取引所ですと0カットシステムというのが導入されていますので
マイナスになることは無いのですが、
「POSUT」が海外の取引所を使うか私は分かりませんので
この点だけは注意してください。
ドル円でも2019年1月3日にフラッシュクラッシュで
500pipsほど一瞬で下落したことがありました。
レバレッジをかけた長期保有は、必ずこういった急騰急落に見舞われますので
リスクは0に近いですが、0ではありませんので誤解しないようにしてください。
総評
「POSTO(ポスト)」はアービトラージによる利益を積み重ねていく手法ですので
レターに書いてあるように、毎日お金がFX口座に入金されるのは確かです。
ですが、毎日1万円となると
必要な投資資金が多すぎますので、一般の方ではまず無理です。
1日1000円程度でしたら可能だとは思いますが。
もしレバレッジ200倍で1000万円近いお金を投資して、この手法で利益を上げるぐらいでしたら
高スワップの通貨をレバレッジ1倍で持っていた方が、よっぽどリスクは低いです。
例えば、トルコリラでしたら、1万通貨で毎日約60円のスワップが入ります。
1トルコリラが現在19円ほどですので
レバレッジ1倍で1万通貨購入するのに19万円必要になります。
仮に50万通貨購入したとして、950万円ですので1日3000円のスワップが入ってきます。
トルコリラは現在暴落中で今後も下がっていく可能性がありますので
含み損を多く抱えることになります。
ですが、レバレッジ1倍ですので
どんなにトルコリラの価格が下落したとしてもロスカットされることはありません。
年利で計算すると大体10%になりますので
単純計算10年で投資金が倍になることになります。
もちろんリスクは0ではなく、
例えば日本の金利が上がるか、トルコの金利が下がれば貰えるスワップは減りますし
トルコが無くなってしまえば、通貨自体の価値がなくなるというリスクはあります。
ですが、スイスフランのアービトラージより断然リスクの少ない投資方法だと思います。
リスクをかけるかかけないかは、投資をする人の自由ですので
強制はできませんが、お金を多く持っている方は
利益は減ってしまいますが、安全な投資を選んだ方が良いと私は思います。
投資に回せるお金が無い方は、そもそもアービトラージで利益を生み出すことは出来ません。
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