こんにちは、みやです。
本日はこちらの情報教材について調べていこうと思います。
かなり変わったセールスレターで、読み解くまでにかなり時間がかかりましたが
詳しく解説していこうと思います。
手法としてはあまり見たことが無い、かなり独特な手法ですね。
販売元詳細
・商品名 ダブルエグジットFX&BO
・販売会社 表記無し
・販売者 杉田順一
・住所 神奈川県横浜市青葉区市ヶ尾町1154-2市ヶ尾プラザビル605
・電話番号 045-532-8978
・URL http://planetin.sakura.ne.jp/wexit/infotop/
ダブルエグジットFX&BOとは
概要をまとめてみました。
- 使う時間足は5分足で、通貨ペアはユーロ円・ポンドドル・ユーロポンド
- FXとバイナリーオプションどちらでも使用可能
- ロンドン時間かニューヨーク時間どちらかでトレードを行う
- 3通貨の強弱がインジケータで表示され、強い通貨ペアと弱い通貨ペアがチャートに表示される
- 使われているインジケーターはすべてオリジナルの物である。
- 1年間のメールサポートが無料で受けられる
こんな感じです。
セールスレターがかなり抽象的で難しい表現を使っているため、
レターを読むだけでも大変です。
とりあえずチャート画面を見てみたいと思います。
こちらになるのですが、いつも見ているチャート画面とは全く違います。
このチャート画面は上と下で別の通貨ペアが表示されるのですが
チャート画面が線対称のようになっているのが分かります。
これが「ダブルエグジットFX&BO」の特徴です。
画面左上に3つの通貨ペアの強弱が表示されているのですが
3つの通貨ペアのうち左の通貨ペアがチャート画面上に右側の通貨ペアが下に表示されます。
そして、右下に表示されている赤丸部分が、通貨の強弱で一番弱い通貨の
現在の価格なのですが、
この値がちょうど上下の通貨ペアチャート画面の真ん中に来ている時
トレンドが発生しやすい状況にあるようです。
この手法の一番特徴的なことが、通貨ペアに円を使わないことです。
ユーロドルは別ですが、
ポンドドルやユーロポンドを使って
トレードすることはあまり無いと思います。
レターだけ見ると、不安な要素がいくつか浮かび上がってきます。
一つはかなり重要な問題点ですので、詳しく解説していきます。
ダブルエグジットFX&BOの問題点
過去チャートを見れば線対称に見える
この教材の一番の不安要素がこの部分です。
過去チャートと現在動いているリアルチャートでは、
結果的に同じ動きだったとしても見え方が全然違ってきます。
一番分かりやすい例はボリンジャーバンドですね。
ボリンジャーバンドは±2σに収まる確率が95.4%です。
実際に過去チャートにボリンジャーバンドを表示してみると
確かにほとんどの足が±2σに収まっています。
では、単純な話⁻2σにタッチしたら逆張りで買い
+2σにタッチしたら逆張りで売り注文をして
勝てるかというと、絶対勝てません。
過去チャートを見るとしっかりと±2σに収まっているにもかかわらずです。
ボリンジャーバンドの場合は、チャートが動けばそれに応じて
ボリンジャーバンドも動きますので、100%当てはまる訳ではありませんが
同じことが言えてしまうんですよね。
この教材のチャート画面が実際に動いている時、
2つのチャートが線対称になっているかどうか判断するのは極めて困難です。
この教材の手法は、線対称になった場合にトレードを行うのですが
実際に動いているチャートでそれを行うことは、初心者の方には絶対無理でしょう。
恐らく、このチャート画面を見て利益を残せるのは開発者の方だけですね。
エントリーから決済までが良く分からない
チャート画面を見る限り、
トレンドが発生すると緑とピンクの線が出現するようです。
ですので、エントリーに関しては
ピンクと緑の線が重なって出現したとき(画像真ん中)に
エントリーするのだと思うのですが
トレンドが発生していないところでも、
ピンクと緑が重なって出現している場所はいくつもあります。
ですので、フィルタリングとして、
トレンドが発生している条件を別の視点でプラスする必要があります。
ただこのチャート画面を見る限り、別の視点からトレンドの判断が出来ないんですよね。
リアルに動いているチャートでトレンドかレンジかを判断するためには
何か明確な定義(数値化)が必要になってきます。
マルチタイムフレーム分析を使い、ダウ理論に基づいてトレンドを定義すれば
数値化する必要がありませんが
この手法を見る限り5分足のみを使ってトレードが完結しています。
そういった場合はトレンドかどうかを判断するために
どうしても一般的なインジケーターやオシレータに頼る必要が出てくるのですが
この教材のチャート画面ではそれを確認することが出来ません。
実際に動いているチャート画面でトレードしてみると
私の言っていることが良く分かると思います。
エントリーできませんよ。
決済に関しても同じことが言えて、
固定で○○pipsで利確損切以外は、
決済するタイミングがこのチャート画面からだと判断できません。
ボリンジャーバンドのようなものも表示されていますが
これを決済の判断にすると、
遅すぎて大きなトレンドが発生しない限り利益を残すことが出来ません。
MT4がかなり重くなる
チャート画面を見て頂くと分かりますが、かなりゴチャゴチャしていますよね。
レターの最後に書かれていましたが、
使用するインジケーターは全部で12種類だそうです。
私達が普段トレードする時にインジケーターやオシレーターを使ったとしても
せいぜい5種類ぐらいですよね。
12種類のインジケーターを同時に表示させると
スペックの高くないパソコンですと
MT4が固まってしまい、トレードどころではなくなってしまう可能性が高いです。
動作環境は、特商法に記載がありますが
これを見る限り、古めのパソコンですと厳しいかもしれませんね。
この教材は、バイナリーオプションでも使えるのですが
バイナリーオプションは1分1秒で結果が変わってくる世界です。
重たいMT4を使って、バイナリーオプションを行うと
結果に大きく影響が出てくる危険性があります。
この教材はバイナリーオプションは15分を使って行うみたいですので、
短い時間でのバイナリーよりは影響は少ないのは確かですが
怖くて、バイナリーオプションなんてできないですね。
総評
「ダブルエグジットFX&BO」ですが、
思うようにトレードを行うことが出来ませんのでお勧めすることは出来ません。
一番の理由は上の問題点でもあげましたが、
線対称になっているかどうかの判断を、動いているリアルチャート画面で
行うことが困難だからですね。
レターに載っている画像は全て過去チャートの画面です。
確かに、レターに載っているチャート画面は綺麗に線対称になっています。
さらに、オリジナルなトレード方法ですので
今まで稼げたことがない初心者の方が手を出してしまいそうですが
初心者の方がこの手法を使って稼げることはまずありません。
もし仮にエントリーから決済まで明確なルールが存在し
ちゃんと利益が残せる手法であったとしても
オリジナル要素がとても強いので、マスターするまでにかなりの練習量が必要になります。
ただ、通貨ペアの強弱を使う関係で
過去チャート画面を使って、練習をすることが出来ないです。
MT4練習用ツールを使って、過去チャートをリアルチャートのように動かしたとしても
この教材にあるチャート画面を再現することが出来ません。
練習は実際動いているチャート画面でしか行うことが出来ませんので
練習量がかなり必要なこの手法をマスターするまでに
下手したら1年ぐらいかかってしまうかもしれませんね・・・。
FXで利益を出すのはどんな手法を使っても大変なことは確かですが
過去チャート画面を使って練習が出来ない手法は、お勧めできません。
ほぼ間違えなく、落とし込む前に次の手法に手を出してしまうと思いますよ。
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